
ある日、使用している2in1(タブレットPC)に、あるアプリケーション(有名な会社の怪しくないアプリケーションですよ!)を入れたところ、なぜか急にタブレットモードでの使用しかできなくなってしまいました。
普段からノートPCとして使用しているので、キーボード・マウスが使用できないのはものすごく不便で大変でした…。画面タップでの文字入力のストレスの溜まること溜まること!
同じトラブルに見舞われてしまった人のために、キーボードが使えるようになった方法を書き留めておきます。
2in1PC(タブレットPC)とは
ここでいう2in1PC(タブレットPC)とは、「キーボード部分と画面部分が取り外し可能なノートPC」のことを指しています。
通常のノートPCと比べてもお安めのお値段だったり、画面を取り外してタブレットとしても使用できます。近年小中学校で配布されているPCもタブレットPCが採用されているところが多いみたいですね。コンパクト使いやすいので、自分用にはもちろん、お子さんの自宅学習用にもおすすめですよ。
ちなみに2in1PCは画面(タブレット)部分にOS(パソコンを動かすシステム)が入っており、キーボードの部分のことを「キーボードドック」といいます。
やってみたこと
PCの再起動
使用しているPCが何かおかしいなと感じたら、一番手っ取り早い修理方法が再起動です。
何はともあれまず再起動、これとても大事だし下手に原因を探すよりもかなり時短になります。
ACアダプタやUSBなど、PCに接続されているものをすべて取り外して30分以上放置してから起動する(コールドブートといいます)も効果的がある場合があります。
接続部の清掃
タブレット部分とキーボードドックの接続部の汚れなど、物理的な接触不良の可能性もあります。
ティッシュにアルコールを含ませて拭いてみました。元々大して汚れていませんでしたが、たまには清掃は必要だよな~って気持ちになりました。
ネットで「2in1PCのキーボードが反応しない」ということに関して検索をかけると、出てくるのはほとんどこの方法でした。
アプリのアンインストール
何がきっかけでキーボードドックが反応しなくなったのかわかっているのであれば、それを取り除くことも効果的だと思います。
WindowsOSのPCであれば、アプリのアンインストールは「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」から可能ですよ。
PCの初期化(回復)
以上のことをやってもどうしてもダメだったので、最終手段のつもりで初期化もやってみました。
Windows11の場合、初期化には2種類あって、「完全な初期化」と「ファイルやアプリを残しての初期化」があります。
「設定」→「システム」→「回復」→「このPCをリセット」でどちらか選んでリセットすることができます。
ちなみに昔のWindowsでは「何日前の何時時点にパソコンの状態を戻す」というのが普通にできたのですが、今は事前に機能を有効にしておかないと復元ポイントが作成されないため、急に困っても復元できません。
心配がある方は事前に設定を変えておきましょう!(設定→システム→バージョン情報→システムの保護→構成→「システムの保護を有効にする」に変更することで復元が可能になります)
実際に解決した方法
私の場合、以上のことをやっても全部ダメでした。そもそも使用感が「タブレット側でキーボードドックを認識しない設定になっているのでは?」という感じだったので、デバイスマネージャーなどいろいろ探してみたのですがどれがキーボードドッグに関するものなのかわからず。
結果的にキーボードドックの認識設定で正解だったのですが、なんとその設定はUEFIファームウェアの中にありました。
私が行った設定変更を以下に記載しておきます。使用しているUEFIが違うと表示される画面も違うと思いますが、できることは大きく変わらないと思いますので、お使いのPCのUEFI画面に合わせて操作してくださいね。
UEFI設定の変更
UEFIというのは、パソコンの電源をつけたとき、WindowsなどのOSと呼ばれるプログラムが起動する前に起動するものです。簡単に言うと、いつも通りのパソコン操作ができるように準備してくれるもので、パソコンの根本の部分の設定変更などができます。ひと昔前はBIOSと呼んでいましたが、今時はUEFIなんですね。
パソコンのシステムの根本の部分にあるものなので、間違ったことをするとパソコンが想定通りに動作しなくなってしまう可能性があります。なので、余分なことは絶対にやらないでくださいね!
やり方
UEFI画面を開く
まずはUEFI設定を開きます。昔のPCでは起動画面が表示されている間にF2キーとかを連打することで表示していたのですが、今どきのPC(Windows10,11など)ではそのやり方はできないようです。
まずはウインドウズマーク(パソコン画面下の田のようなマーク)をタップし、歯車マークの「設定」を開きます。
「システム」の中から「回復」を選びます。(右の画面の下の方にあります)
「PCの起動をカスタマイズする」の右側にある、「今すぐ再起動」をタップします。
タップすると再起動が始まるので、何か作業中のものがある場合は事前に保存等しておいてくださいね。
再起動して青い画面が起動するのを待ちます。
「UEFIファームウェアの設定」を選択する
正常に再起動がかかると、いつもとは違う青い画面が表示されます。
「オプションの選択」という画面になっていると思うので、「トラブルシューティング」をタップした後、「詳細オプション」をタップします。
「詳細オプション」の中から、「UEFIファームウェアの設定」をタップします。再起動の確認画面になるので、「再起動」をタップします。
もう一度再起動がかかります。
「keyboard dock」の設定を「Enable」にする
ここまでの画面はWindows10や11を使用していれば同じだと思いますが、ここからの画面は同じWindowsでも使用しているUEFIで変わってくると思います。ですが同じような項目はあるはずだと思いますので、該当する項目を探してみてくださいね。
メニュー部分から「Advanced」をタップして開きます。
「Keyboard Dock」の項目を探します。ここが「Disabled」になっている場合は設定を変更することで改善すると思います。
何が原因なのかはっきりとしたことはわかりませんが、何らかのきっかけでタブレット部分がキーボードドックの入力を無視してしまう設定に変わってしまっていたんですね。
「Disabled」を「Enabled」に設定しなおして、設定を保存(Save)しましょう!
「Exit」を選択すれば設定を保存するか聞いてくれると思います。これで通常通り起動しなおして、キーボードドックが反応するようになっているか確認してみてくださいね。
初期化しても直らないとびっくりするね
UEFIの中だったかあ |
パソコンの動作がおかしくなってしまったら
パソコンの不具合は何はなくともまずは再起動!で改善する場合が多いです。まずは再起動!
再起動してもダメならネットで検索してみて、それでもわからなかったらパソコンの販売代理店や製造会社の修理窓口に相談してみると電話口で解決策を教えてもらえる場合があります。本当に修理が必要な場合もありますしね!
そんなわけで、2in1PCのキーボードドックが反応しなくなってしまって修理に出すか迷っている方へ、この記事が役に立つといいなと思います。