パソコンがなくても「プログラミング的思考」は育てられる!未就学児から親子で楽しめる教材は?

小学校でのプログラミング教育が必修化され、不安に感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
プログラミングなんてやったことないし、教え方もわからないし、家にパソコンもないし…小学校に上がる前に対策したい!小学生の子どもに何かしてあげたい!という方のために、おすすめの教材をご紹介します。

まず最初に押さえておきたいのが、「プログラミング」と「プログラミング的思考」はイコールではないということです。
つまり、プログラミングができなくても、プログラミング的思考を身につけることは可能ということです!

プログラミングができなくていいなら、どうせだったら大人も一緒に学べるものがいいですよね。ということで、お子さんと一緒に楽しめる教材をご紹介します♪

「プログラミング的思考」って何?

プログラミングとプログラミング的思考が同じじゃないとはいっても、じゃあプログラミング的思考ってそもそも何?ってなりますよね。
文部科学省では、プログラミング的思考のことを次のように定義しています。

「論理的に考える力」のこと

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ):文部科学省 (mext.go.jp)

要するに、「より上手にやるにはどうしたらいいか」を悩んで考える力のことです。ただできればオッケー!ではなく、効率や手順、やり方など「より上手にやる方法」を考えます。
そして、「うまくいかなかった場合にどうするか?」を自分で考え、調べて解決できるのがプログラミング的思考において重要なポイントでもあります。
詳しくはベネッセやNHKなどでも解説があるので参考にしてみてくださいね。


図で解説「プログラミング的思考」とは(ベネッセ教育情報サイト)


プログラミング的思考とは? | NHK | WEB特集

親子で楽しめる!おすすめ教材

今、子どもたちのプログラミング的思考を育てるための番組や書籍が増えつつあります。
子ども向けに作られているものですが、大人が見ても面白いものばかりですので、親子で一緒に楽しめる教材をいくつかご紹介します!

【番組】テキシコー

テキシコー | NHK for School

小学校3年生~高校生が対象とされています。1回10分で無料で全話視聴することができます。(全10話

同じくNHK教育の番組である「ピタゴラスイッチ」と「考えるカラス」を足して2で割った感じの番組です。
ピタゴラスイッチは人気も高いのでご存知の方も多いのではないでしょうか。実際にパソコンを使用するような具体的なプログラミングに関しては出てこず、まさにプログラミング「的思考」を育てるのにピッタリな番組です。
効率よく動くことについて考える可愛いアニメーションや実際に簡単にできるマジック(計算された仕組みを順序だてて考えるところがプログラミング的思考になります!)など魅力的な短編が複数あり、大人が見ても楽しめること間違いなしですよ!

【漫画】ぺたスクリプト

今どきの小学生のほとんどが触れるであろう「ビジュアルプログラミング言語」をモデルとした漫画です。「もしもプログラミングできるシールがあったなら」というタイトル通り、現実の世界に簡単にプログラミングを組み込むことができたら…というお話です。
お菓子のオマケの不思議なシールを貼ることで、ドアの鍵を閉めたり、お風呂のお湯を止めたり、鉛筆が宿題を自動でやってくれたり!?

簡単な1行だけのスクリプト(プログラム)から少しずつ内容が増えていくので、ビジュアルプログラミング言語に触れたことのない子の予習にも、もちろん触れたことのある子の復習にもピッタリです。
導入として読んでから実際にScratchなどでプログラムを組んでみて、理解が深まった後に読むとまた印象が変わるのではないかなという本です。絵や文字が大きめでサクサク読めます。

【絵本】アベベのぼうけん

なんとびっくりプログラミング絵本です。対象年齢は特に記載がありませんでしたが、10まで数を数えられれば大丈夫だと思います。上下巻ですが、上巻だけでも十分楽しめます。というか、下巻は少し難易度が上がる(一つのストーリーが長くなる)ので、いったん上巻だけで様子を見てもいいかも。
内容はストーリーを追いながら「アベベの旅を手助けしてあげよう」という形式で進むすごろくです。ただ、お馴染みのサイコロを振って進むすごろくではなく、一コマ一コマを順番に進んでいく、という意味でのすごろくです。

書いてある指示の通りに進めばクリアできるものから始まり、だんだんと「どのように動けばクリアできるのか?」と考えさせるすごろくに変わっていきます。
読むだけでプログラミングの考え方を自然と覚えられる良書です。また、表紙の通り色数の少ないシンプルで読みやすい絵本ですが、描き込まれたイラストの中からカメラマンのネズミがどこにいるかを探したり、あの時出てきたキャラクターがここにもいる!というような遊び要素もふんだんに散りばめられています。

プログラミングを少しかじったことのあるような方であれば、下巻のボス戦は「えげつねえ!」とちょっと笑っちゃうと思います。
このページで紹介しているものの中で個人的には一番のオススメです笑

【小説】ローリーとふしぎな国の物語

こちらは児童文学といいますか、子ども向けの小説になります。論理的思考の有名な例やキーワードなどがたくさん出てくるので、内容を全て理解しようとすると難しいのですが、ひとまずは深く考えずにそのまま物語として読むのがいいと思います。
元ネタのある要素が非常に豊富で、わかるとちょっとニヤっとしてしまいます。大人はすでに見たことのある有名な思考パズルをこの本で見つけ、子どもは逆にこの本で見た思考パズルをいつかどこかで見かけることになるのだろうな~という感じです。
小学校高学年などちょっと大きい子向けです。

ご紹介したものは全て実際に目を通しており、特に「テキシコー」と「アベベのぼうけん」はおすすめの内容になっています!
お子さんと一緒に楽しくプログラミング的思考を育みましょう♪

パソコンがあれば子ども向けオンラインスクールも!

ご自宅に子どもが使えるパソコンがあるのであれば、プログラミングのオンラインスクールなんかもおすすめです。
大抵のパソコン教室には無料体験会があるので、無料の分だけ受けてみて「どんなもんかな?」というのを一度経験しておくのもいいかもしれませんね!