【パソコンのきほん】マウスの操作の教え方【注意点いろいろ!】

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子どもにパソコンの使い方を教えるとき、何はともあれとにかくマウスです。マウスの使い方を覚えることがパソコン操作の第一歩になります。
そんな大げさなこと言って、マウスなんて誰だって簡単に使えるでしょ?と思われるかもしれません。ですが、スマホやタブレットのようなタッチパネルの方が身近なため、マウス操作が出来なくてつまづいてしまうお子さんは意外と多いのです。特に未就学児など、握力の弱いお子さんはうまく使えなくて嫌になってしまいがちです。

正しいマウスの使い方と子どものつまづきやすいポイントを理解して、パソコン操作の第一歩を踏み出しましょう!

マウスの正しい持ち方

マウス

大人でマウスの操作に慣れている方であれば、マウス操作の正しいやり方なんて考えたこともないと思います。将来的には何も考えずに使えるようになるのがいいと思いますが、何も知らない初めての状態のときは正しいやり方を知っておくのがいいですね!

マウスの持ち方に関するイラストをたくさん用意したので、お子さんに見せながら説明してあげてくださいね。

親指と薬指(小指)で端を挟み、手のひらで包むように持とう
持ち方の見本画像

本来は親指と薬指で挟むようにして使います。ですが、子どもの手は小さいため、マウスが大きい場合には小指でないと挟めない場合があります。
お子さんの手の大きさに合った子ども用マウスを使用していたり、お子さんの手が大きくマウスを大人と同じように使えそうでしたら、親指と薬指で挟むんだよということを教えてあげてください。

マウスの端と端を挟めたら、マウスを手のひらで包み込むようにして持ちましょう。

人差し指は左側、中指は右側に置く
持ち方の見本画像

次のステップです!マウスの真ん中にある丸いもの(スクロールホイールといいます)を挟んで、人差し指を左側、中指を右側に置きます。
そうしたら、マウスが机やマウスパッドから離れないように、滑らせるようにして動かしましょう。パソコン画面の中の矢印(マウスポインタまたはマウスカーソルといいます)を動かせましたか?

マウスの先端に指先を置く
マウスのクリックできる部分
マウスのクリックしやすい部分

マウスが動かせるようになったら、今度はクリックの練習です。人差し指でマウスの左側をカチッと鳴るまで押すことを「クリック」と言います。マウスの真ん中より上側であればクリックはできますが、真ん中に寄るにつれて反応しづらくなっていきます。なので、子どもの弱い力でもしっかりクリックが反応するように、マウスの先端を押すように(マウスの先端に指先を置くように)心がけましょう。

手首はなるべく机に触れさせる

マウスを包むように持てたら、手首はマウスの置いてある机に触れるようにできるとマウス操作が安定します。ただ、手の大きさや腕の長さ、落ち着いて操作できないなどの問題で浮いてしまうことも多いので、できる限りでやってみましょう。

マウスの使い方

人差し指でクリック、中指で右クリック
クリック
右クリック

マウスの左側をクリックすることを「クリック(左クリック)」、右側をクリックすることを「右クリック」といいます。
また、クリックを素早く二回することを「ダブルクリック」といいます。

パソコン操作においてはクリックができれば大抵のことはなんとかなるので、「人差し指の先でマウスの先端をカチッと音が鳴るまで押して、すぐに離す」という練習をしていきましょう!

押しっぱなしでドラッグアンドドロップ
ドラッグアンドドロップ

クリックしたままマウスを動かすことを「ドラッグ」、動かしたマウスから指を離すことを「ドロップ」といいます。ドラッグをした後は必ずドロップの操作が入るため、まとめて「ドラッグアンドドロップ」と呼ばれています。
この操作はなにかを移動させるときによく使いますよ。

子どもがつまづくポイントは?

大人用のマウスを使っていると、大きい、重たいという点で操作がうまくできない場合があります。
今後どんどんお子さんにパソコンを触らせたいのであれば、子ども用マウスの購入を検討してもいいかもしれませんね。

基本的にはワイヤレスがおすすめですが、パソコンを移動させることが多かったり、なくしてしまう心配が大きいお子さんであればコードつきのマウスがいいと思います。ちなみに、小さいサイズのマウスでも女性の手の大きさなら不便なく使えることが多いですよ。

子ども用マウス、すてきなデザインがいっぱいあるね
デザインが楽しいとマウスの練習も楽しくなるね~
持つ場所が手前すぎる
クリックのコツはマウスの先端に指を置くこと
マウスの手前に指を置くとクリックしづらいよ

これがですね、すんごい多いんです。マウスに初めて触る子どもたちの手を見ると、ほぼ間違いなくマウスの下の方に手があるんですね。これも手のひらが小さいせいだと思います。

子どもは握力も弱いため、マウスの下の方に指先があると、クリックしてるつもりでもできていないんです。この状態でクリックがうまくできず、力任せになったり思うように操作が出来ずイライラすることになりがちなので、指先をマウスの先っちょに置いているか見てあげてください!

クリックと右クリックを同時にしてしまう

これも未就学~小学校低学年のお子さんにすごく多いです。まだ自分の手の力のコントロールが上手くできていないので、人差し指だけを動かそうとしても中指も一緒に動いてしまっています。これはもう手の使い方の問題なので、練習するしかないですね。

右クリックしたことで意図しないメニューが開いてしまい、「パソコンが壊れた!」と騒いでしまうことが多いので、右クリックのメニューが出てしまった場合にはメニュー外でクリックすれば消えることを伝え、中指にも力が入っちゃったんだね、今度は人差し指だけに力を入れて押してみようね、と練習させてあげてください。

クリック時にマウスが動いてしまう

これは小学生に多いですね。手首が机に置かれていたり、しっかりとマウスを握れていれば起きないのですが、手首が浮いている状態でクリックしたり、クリックに力が入っているとクリックしたままマウスを動かしてしまいドラッグ操作として反応してしまうことがあります。マウスをクリックするときは落ち着いて、マウスをしっかりと握ったまま軽く押すことを教えてあげてください。

コードを限界まで引っ張ってしまう

カーソルを動かしたい方向にマウスを動かそうとすると、マウスのコードが突っ張ってしまったり、テーブルの縁まできてしまったりすることがあります。
そういった場合、マウスは宙に浮かせて机に置いてあった元の位置に戻すことでまた動かすことができることを教えてあげてください。

左利きなのに無理やり右手で使っている

「人差し指が左側」「人差し指でクリック」というのは右手でマウスを持った時の操作方法になります。左利きの子がそのまま左手で使おうとすると中指でクリックをすることになるので、操作が難しいかもしれません。その場合は、マウスの設定を左利き用に変えてあげるのもアリですね。設定方法はこちらで説明しています。

ただ、これからの子どもたちにとって、自分のものではないパソコンを操作する機会はおそらく多いです。世の中のマウスは基本的に右利き用で設定されているので、逐一設定を変更・元に戻すのも手間になってしまいます。そのため、左利きでもマウス操作は右手で覚えられると後々便利かもしれません。左利きの方は実際右手で操作して空いた左手でメモを取ったり…という使い方をしているようです。

マウスじゃないとダメなのか

マウスが一番操作ミスが少ない

たとえば、ノートパソコンのキーボードの手前についてるマウスの代わりになるやつ(タッチパッドといいます)じゃだめなのか?と思われるかもしれません。
これも子どものうちは手が小さいため、「人差し指の先だけをタッチパッドに触れさせる」ことができない場合があります。また、タイピング練習などでキーボード入力をする場合、これも手が小さいためにキーボードを操作していてもタッチパッドに手のひらが触れてしまい、意図しない操作をしてしまうことがあります。
そのため、お子さんが使うときはタッチパッドの操作を無効にしておくのがいいと思います。 似たような理由でタッチスクリーンもおすすめしていません。タブレットに慣れていると画面タッチしたい気持ちはわかるのですが、パソコンに関してはタッチスクリーンに対応しているモニターばかりではないですからね。

パソコン操作に慣れず知識がないうちは、自分の意図しない操作が行われてしまうと、「壊れた!」「思い通りに動かない!」「もうやだ!」となってしまいます。
子どものうち、最初のうちは成功体験の方が重要です。「クリックか右クリックか」くらいしかないシンプルな状態で、マウス操作に慣れていくことをおすすめします。

タッチパッドを無効にする方法

まず、キーボードの上の方にあるF1~F12の中にタッチパッド、またはマウス、マウスポインタのマークが書いてあるキーを探してください(私の使用しているノートPCではF9になっています)。見つかったら、キーボードの下の方にある「Fn」(ファンクション)キーを押しながら、そのキーを押してください。パソコン画面上に「タッチパッド有効」または「タッチパッド無効」の文字が表示されます(英語表記の場合もあります)。

マークが見つからない場合は、設定から変更することもできます。
Windows11の説明になりますが、Windowsマーク(基本的にはパソコン画面の一番下にあるタスクバーの中にある田のようなマーク)をクリックし、歯車のマークをクリック。「Bluetoothとデバイス」の下の方に「タッチパッド」の項目がありますのでクリックしてください。「タッチパッド オン」となっている(青い色がついている)と思いますので、クリックしてオフにしてください。

左利き設定のやり方

Windows11の説明になりますが、Windowsマーク(基本的にはパソコン画面の一番下にあるタスクバーの中にある田のようなマーク)をクリックし、歯車のマークをクリック。「Bluetoothとデバイス」の真ん中あたりに「マウス」の項目がありますのでクリックしてください。「マウスの主ボタン」の項目が「左」になっていますので、「右」に設定してください。

マウスの練習におすすめのゲーム

アイスみたいなうちわをつくろう!
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【マウスの練習】夏にピッタリ!アイスみたいなうちわを作ろう♪

パソコン操作が初めての未就学児さんでも遊ぶことができるゲームを紹介します!今回のゲームではパソコン操作の基本であるマウス(クリック・ドラッグ)の練習ができます。…

手前味噌ですみませんが!
クリックとドラッグアンドドロップだけでできる簡単なゲームです。2分で終わります。
印刷すれば実際に使えるうちわにもなりますので、パソコン操作をしたことで作品ができるという体験にもなります。
簡単・シンプルなゲームですのでぜひやってみてくださいね♪

手前味噌はこれからまた追加予定です!笑

Yahoo!きっず
Yahoo!きっずのスクリーンショット

Yahoo!きっずの中にあるゲームのコーナーでは、マウスの移動とクリックのみで遊べる簡単なゲームがいくつかあります。
スライドパズルや神経衰弱、ペグソリティアなどパズル系からもぐらたたきのような反射神経ゲームもあります。ポケモンやディズニーのゲームもあるのでお子さんの好きなゲームが見つかるかも?

マウスの操作は練習あるのみ、たくさん遊んで覚えよう~
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